ショールーム体験記
トクラス編。お風呂・キッチン・洗面のリフォームのご参考に。
ショールーム体験記での着眼点は、体感しなければわからなそうなところです。主にお風呂・ユニットバスをリフォームする際に気になる浴槽の入り心地がどうかを実際に体感することです。その他、キッチンや洗面台、トイレなどについても商品の違いなどショールームのアドバイザー様にヒアリングしたこと、感じたことを書いております。
飽くまで私個人の体感なので、感想部分については参考程度にしていただければ幸いです。また、リフォーム業者として商品知識を深めお客様により良い提案ができることを目的としています。
トクラスのお風呂・ユニットバス
TOCLAS(トクラス)というとピンとこない方もいらっしゃるでしょうか。前身は世界最大手の楽器メーカーとして知られるヤマハの家具・住宅設備部門で、分社化されヤマハリビングテック→2013年社名変更により現在のトクラス株式会社となったそうです。(参考:Wikipedia) そして、ステンレスといえばクリナップというような感じで、人造大理石といえばトクラス、ヤマハ時代から人造大理石のパイオニアです。厚い・割れない・熱に強い。そもそも傷ついたり汚れたりしにくいですが、さらに自分で磨いて専用ワックスを塗れば補修できるとのことで、これはポイント高いですね。
トクラスのお風呂は、ストーリー、エブリィ、ビュートの3点で、価格もグレードもあまり変わらないといった珍しい設定です。
目に見えるわかりやすい違いとして、浴槽の形です。逆に言うと、浴槽の形で商品が決まるといっても過言ではありません。つけることができるオプションが微妙に違うので、はずせないオプションがある場合、製品が限られてしまう面もあります。
ストーリーは浴槽がストレートで、2012年にGoodデザイン賞を受賞。カウンターが低めで、壁が標準でスミらく仕上げです。浴室の保温(壁・床・天井)はオプションになります。)
ビュートは浴槽がエルゴデザイン(人間工学:人間の使い勝手のよさに合う設計・調整。形状はS字のような滑らかな曲線)で、壁+浴槽が標準でスミらく仕上げです。また、私が個人的に推している機能として浴室の保温(壁・床・天井)が標準でついています。
エブリィは一番人気の商品です。浴槽は3Dエルゴデザイン(ビュートの浴槽をさらに洗い場を広くした感じ)で、カウンタータイプが人気だそうです。こちらは壁・浴槽ともにスミらく仕上げではないようです。浴槽は3種とも高断熱浴槽ですが、こちらの商品のみ浴室の保温機能が無いようです。
サウンドシャワー・・・浴室空間専用に開発されたスピーカーを搭載。イヤホンジャックで対応。防水リモコンで浴室内から操作可能。上記3商品すべてに標準搭載
スミらく仕上げ・・・壁が立ち上がり汚れがたまりやすい部分に継ぎ目が無い
高断熱浴槽・・・浴槽のお湯が冷めにくい(JIS規格の一定条件をクリア)
うつくしドア・・・汚れやカビがつきにくく、お手入れし易い形状
うつくしミラー・・・くもりにくく水垢がつきにくく、皮脂汚れも簡単に落とすことができる特殊コーティング
うつくし浴槽・・・タフぴかコートで熱に強く劣化しにくく、長年使用しても汚れを落としやすい。細かい傷も磨いてリニューアル可能
うつくしフロア・・・汚れを落としやすい特殊な表面加工。水はけがよく、カビの発生を抑制
カミトリ名人・・・シャワーの水で髪の毛をくるくるまとめる。排水溝のヌメリを抑える抗菌効果をプラス
続いて浴槽の入り心地について・・・
まずはストーリーです。
この浴槽はストレート(標準)で、素材は人造大理石です。
全体的に丸い感じが好印象。浴槽の艶が美しいです。浴槽内は同社・他社とも比較して少し狭めでしょうか。フィット感はあります。大柄な方は少し窮屈かも。その分節水効果はありそうです。首の角度は違和感なく、肘置きもイイ感じ。他浴槽もそうですが、トクラスの浴槽は半身浴用のステップの有無は選べず1216以上のサイズは全てステップ有になるそうです。
浴槽内の右手の上にあるのは浴槽内用の手すりで、左側にもついています。卵型で握りやすく、邪魔にもならない感じで好印象でした。
お次はビュート(リベロ)その1。
浴槽はエルゴデザイン、素材は人造大理石。
角の丸み具合は普通ですが、首あたりと足元はしっかり丸くなってます。形状的に足元が狭く見えるのですが、入ってみると特に違和感はありません。そして洗い場が気持ち広くなるというデザイン。首あたりの角度も問題なし。首あたりの丸みや角度は全商品同じように感じます。
浴槽表面の壁と接する人造大理石の隅っこ部分が少し立ち上がっています。スミらく浴槽はビュートのみだそうです。個人的にはオプションでもいいから他商品にもこの機能がつけられればいいなと感じました。プラス、立ち上がりももう少し高さがあるといいなぁと。
立ち上がる時に左手側の浴槽部分が細いので持ちやすいです。エルゴデザインはこういったところにも気を配っているという印象です。
そしてビュート(プレミオ)その2。
浴槽はエルゴデザイン、素材は人造大理石。デカいです。家族風呂ですね。
一人で入る分には正直持て余します。写真の態勢も広すぎてしっくりきませんでした(汗)また、節水は難しいと思われます。大柄な方や、小さいお子様と一緒に、家族みんなで、といった方に。お子様には確実に喜ばれることでしょう。
最後はエブリィです。
浴槽は3Dエルゴデザイン、素材は人造大理石。
首元、足元、サイドの丸みもバッチリで角丸王子もニッコリです。浴槽内の肘置きももちろんあります。浴槽内の感じはビュート(リベロ)と大きくは変わらないイメージ。
上述しましたが、浴室自体の断熱がつけられないのが心残りです。
トクラスのキッチン
キッチンです。人造大理石に絶大な自信を持っているトクラスのキッチンです。
Bbは天板・シンク共に人造大理石です。キャビネット素材は木です。キャビネット素材の木には特殊なEBコートというコーティングが施され、頑丈で汚れにくく、汚れも落としやすいようです。人気のオプションハイバックレールで、天板と壁の継ぎ目にアルミ素材の壁を付け、コーキングレスになり小物がかけられるようになります。
Berryも天板・シンク共に人造大理石です。こちらもキャビネット素材は木で、同じくEBコート。人気のオプションはハイバックカウンターで、ハイバックレールのような機能ですが素材が人造大理石で天板と一体になっており、より美しい仕上がりになります。また、奥までシンクも人気オプションだそうです。細かい違いですが、キャビネットの引き出しがBbに比べ目一杯手前に引き出せることや、開閉がスムーズで使い勝手が良いという違いがあります。
ハイバックレール・・・カウンターと壁の間の段差やコーキングが無くお手入れ簡単。レールに小物かけ設置できる。素材はアルミ。
ハイバックカウンター・・・ハイバックレールの素材が人造大理石で天板と一体。見た目はこちらの方が美しい。
奥までシンク・・・通常のシンクより10cmほど奥行があるシンク。直径26cmフライパンを柄を縦にして入れることが可能。
めいっぱいワイド引き出し・・・収納の奥行を最大まで活かした引き出し。
サイクロンフード・・・水平渦巻きで、煙をしっかりキープ。内部への油汚れ流入をしっかり抑え、お手入れは外側の拭き掃除だけ。
鏡面塗装扉・・・ピアノ塗装で培った技術をキッチンの扉に。職人が美しく塗り上げるそうです。
トクラスの洗面台
最後に、洗面・洗面化粧台です。
ジョリエは普及品で、ボウルは陶器です。
エポックはダントツで一番人気だそうです。ボウルは人造大理石です。標準で乾くん棚がついています。
レストはボウルは陶器です。
アフェットはボウルは人造大理石です。標準で乾くん棚が付いています。
洗面・洗面化粧台については相変わらず割愛させていただきますm(_ _)m
乾くん棚・・・鏡の内側収納の一番下の棚がステンレス製の網棚になっており、コップや石鹸などを水気を気にせず収納できる。
ハイバックガード・・・ボウルが後ろの壁まで滑らかな曲線でつながった継ぎ目が無く、カビやヌメリが出にくい上にお手入れも簡単。
【 屋 号 】
りの兵衛
【 連 絡 先 】
083-250-5400
【 運 営 】
株式会社 セキジン
【 代 表 】
安川 正泰
【 所 在 地 】
下関市綾羅木新町1-9-43